大脳誘発電位検査(体性感覚誘発電位:SEP)

 当院検査部が行う大脳誘発電位検査の体性感覚誘発電位(SEP)検査の概要、検査方法や当日の流れ、注意事項を掲載しています。

検査概要

 末梢神経から脊髄を経由して大脳皮質感覚野に至るまでの知覚伝導路の機能を調べます。電気の刺激を神経に与えることによって、知覚の神経系に誘発される電気の信号を記録します。

 

 刺激によって、手や足が勝手に動きますが、これは機械が脳の代わりに動くように命令を出しているためです。少し痛みを感じるかもしれませんが、体に全く害はありません。電気の刺激を神経に与えることによって、知覚の神経系に誘発される電気の信号を記録します。

検査を受ける方へ

検査方法・当日の流れ

 上肢SEPの場合は検査用の椅子に座って検査を実施します。下肢SEPの場合はベッドに仰向けに寝た状態で検査を実施します(但し、電極装着位置をマーキングする為最初は椅子に座っていただきます)。体性感覚伝導路に沿った皮膚上に記録用電極をつけます。例えば、頭皮上、頚椎直下、鎖骨上窩、胸椎、腰椎、膝下裏などです。

 

 また刺激用の電極は、上肢の場合は両側の手首、下肢の場合は両側の足首に装着します。繰り返し電気刺激を与え、それにより誘発される神経活動を各電極から記録します。

注意事項・所要時間

 新生児や小児で安静が困難な患児は、睡眠導入剤を用いることがあります。

所要時間

 上肢45分程度・下肢60分程度

検査結果

 検査結果については、医師より説明があります。