院長
新保 秀人
三重県立総合医療センターは県北勢地域の救命救急センター、3大成人病(癌・心臓・脳)に関する高度医療、感染症治療、周産期母子医療を行うため設立されました。現在、35名の初期および後期研修医がスタッフとともに研鑽を積んでいます。
当院は内科系・外科系の各学会認定施設ですので、各指導医のもとで幅広い研修が可能です。
当院での研修の特徴は、救命救急と全科研修を行っていることです。これにより、幅広く密度の高い研修が行えます。
なお、当院で研修を修了した医師の多くの方が引き続き後期研修医として更なる研修を積んでいます。その意味では、医師が働きやすい病院と考えています。
また、臨床研修医室が設置されており、研修医が勉強や意見交換を自由に行っています。
活気あふれる当院で、ぜひ臨床研修を行ってください。
「人の痛みがわかり、相手の立場で考えられる」など医師としての人格を涵養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学や医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、日常診療で頻繁に関わる病気や病態に適切に対応できるよう、医師としての基本的な診療能力(態度、技能、知識)を身につける。
各科における研修を通じて、診察技術や診断へのアプローチ、臨床検査や治療計画の基 礎を習得します。また、他者との人間関係の構築、安全管理の方策、倫理や保険制度など の社会的側面の理解と習得をはかります。個人の技術の向上を目的とするだけでなく、社会にとって必要な人材となる自覚・覚悟が求められます。
三重県総合医療センターの研修プログラムにおけるスピリッツ"3つのG"について掲載しています。
当院の臨床研修は、厚生労働省の「新医師臨床研修制度における指導ガイドライン」に基づき、当院の研修理念に沿って、三重県立総合医療センター臨床研修管理委員会(以下「研修管理委員会」という)、臨床研修カリキュラム・プログラム委員会(以下「プログラム委員会」という。)の管理の下実施します。
2年間の研修中、下記の各科をローテートします。研修内容は三重メディカルコンプレックスで検討されたプログラムに沿って実施されます。
必修科目:内科 | 32週 |
内科(循環器、消化器、呼吸器、脳神経)の各科を各8週履修し、計32週研修する。 救急はまとまった8週を履修した上で、麻酔科8週のうち4週を救急研修とみなし、2年間で12週相当以上の研修期間をとる。 また、必修科目(地域医療を除く)の履修中に所定の一般外来研修を4週行う。 |
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必修科目:救急 | 8週 | |
必修科目:地域医療 | 4週 | 「三重県立一志病院」、「遠山病院」、「紀南病院」、「いしが在宅ケアクリニック」、「みたき総合病院」及び「鈴鹿医療科学大学附属桜の森病院」から選択し、4週履修する。 |
必修科目:外科・小児科・産婦人科・精神科(※) | 20週 | 外科・産婦人科・精神科を各4週、小児科を8週選択する。期間を追加して研修する場合は自由選択科目の期間を利用する。 ※精神科…「総合心療センターひなが」、「三重県立こころの医療センター」及び「三重大学医学部附属病院」から選択し、4週履修する。 |
病院で定めた必修科目:麻酔科 | 8週 | 麻酔科を8週履修する。 |
自由選択科目 | 24週 | 整形外科、脳神経外科、泌尿器科、心臓血管外科・呼吸器外科、皮膚科、放射線科、耳鼻いんこう科、眼科、病理又は必修科目及び病院で定めた必修科目の再履修で計24週研修とする。なお、MMCプログラムによる院外研修は自由選択科目の期間内での実施とし、12週以内とする。 |
※左右にスクロールすると表がスライドします。
研修スケジュール例
三重県の全初期研修病院(基幹型)が互いに提携しています。研修医は所属した病院における自由選択科目期間にMMCプログラム研修枠(約200)から選択し研修することが可能です。
MMCは、三重県内の全ての管理・単独型の研修指定病院、三重県、医師会、病院協会等の参加で活動をしており、指導医養成講習会、研修医の合同採用試験、県内の研修医対象の講習会・セミナー・知識/技量/態度の試験会(advanced OSCE)などの行事を主催しています。
当院は、三重県の北勢地区の救急医療・高度医療を行うために設立されました。救命救急センターが併設され、救命救急研修に重点を置いています。内科系・外科系すべての救急研修が経験豊富な指導医の指導で行われます。救急は研修医が初期対応しますが、最終的には上級医の確認があるので安心して診られます。それにより、救急外来での初期対応能力を向上させ、重症患者を見落とさない力をつけてもらいます。
内科からのスタートとなるため、カルテの使い方から病棟管理など、基本的なことからきちんと学べます。また、4科を8週ごとローテーションするので、内科的な考え方の基礎をしっかり学ぶことができます。
個人に応じた自由な研修選択が可能であり、各科ともに十分な教育担当者を配しています。
加えて、選択必修科目を漏れなく組み入れているので、厚生労働省の求める「経験すべき症状・病態・疾患」がしっかりと習得できます。
初期研修プログラムについての詳細(各診療科の研修内容・症例実績・指導スタッフ等)は下記資料(PDF)をご覧ください。
当院の組織概要・沿革等については、下記ページをご覧ください。
副院長 兼 臨床研修センター長(麻酔科)/古橋 一壽
副院長 兼 臨床研修センター副センター長(消化器内科)/白木 克哉
副院長 兼 臨床研修センター副センター長(外科)/毛利 靖彦
募集概要、応募方法、選考方法等については、下記ページをご覧ください。
病院見学については随時受付けています。
詳しくは下記ページをご覧ください。
当院で実際に働く先輩研修医(初期研修医)5名にグループインタビューを掲載しています。当院を志望した理由、当院で働いてみて良かった点、医師を志したきっかけ、今後の目標、学生の皆様へのメッセージ等、当院で実際に働く研修医の生の声をお届けします。
当院では、2年間の卒後臨床研修を修了された医師がさらに専門分野のより高度な知識及び技術を習得することを目的に、外科系及び内科系のシニアレジデント枠を設けています。
初期臨床研修を修了したが、「もう少し複数の診療科で経験を積みたい。」「特定の診療科での専門知識を高めたい。」などの希望に応じた研修を積み重ねていただけます。
詳しくは下記ページをご覧ください。