動脈硬化・血管外来

 当院では、動脈硬化の早期診断により重症疾患を予防するため、三重県内の病院としては初の試みとなる「動脈硬化・血管外来」を設置しています。
 また、下肢のむくみも診療しています。

外来内容

特長

 日本人の死亡原因の約1/3は動脈硬化(心筋梗塞・狭心症等の心臓疾患や、脳梗塞(こうそく)や脳出血等の脳疾患)によるものと考えられています。

 動脈硬化は二十歳を過ぎた頃から進行が始まり、年齢とともに悪化しますが、動脈硬化によって引き起こされる疾患は突然発症することが多く、死亡率も高いのが現状です。

 また、高血圧や糖尿病、脂質異常等は動脈硬化につながることが知られており、特に、近年、急速に高齢化が進む中で、動脈硬化性疾患が急増していることから、全身血管の監視体制の整備が急務となっています。

 そこで、当院では、県内の病院として初めて「動脈硬化・血管外来」を設置することとなりました。脳を除く全身の動脈、および、主要な静脈の変化、血流状態を種々の検査で確認させていただいています。

 

 動脈硬化は全身で進行するにも関わらず、各診療科では全身の血管全体に着目することは多くありません。そこで動脈硬化に特化することで、脳梗塞などに関わる頸部から、下肢動脈までの全身の血管の専門的な検査を行うこととしました。

 通常、病気は発症してから病院を受診し、そこで初めて治療にかかりますが、事前に検査を行うことで、動脈硬化が引き起こす脳梗塞や心筋梗塞の発生を予防できる可能性があるという大きなメリットがあります。これらの病気は死亡原因の多くを占めるのはもちろん、動脈硬化が進行することで酸素不足から細胞が死に(壊死)、それぞれの臓器で機能障害が起こります。そこで、早期発見することにより、臓器機能の保持そして健康寿命の延伸も可能となります。

対象となる方

  • 血圧が高め・高血圧の方
  • 糖尿病等生活習慣病の方
  • 高脂血症・脂質異常症等の方
  • 血管年齢を確認されたい方
  • 動脈硬化が心配な方

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動脈硬化が疑われる場合

 まずは検査によって動脈硬化の進行具合をチェックします。異常所見のある場合は、血管造影などの専門的な検査を勧め、内科治療・外科治療が検討されます。

外来内容開設日・担当医

開設日

 毎週月曜日の10時から紹介予約制で診療しています。

担当医

 牧野 克俊(総合内科)

ご予約・ご紹介

ご予約・ご紹介方法

 動脈硬化・血管外来は紹介・予約制となっています。受診を希望される場合は、かかりつけ医の先生方を通じて予約を取ってください。