診療科のご案内
脳神経内科
はじめに
脳神経内科は、「内科的な神経疾患」を中心に診療を行います。
脳卒中を始め、頭痛、めまい、手足のしびれなど日常的な症状から、筋肉・末梢神経の疾患やパーキンソン病・脊髄小脳変性症・多発性硬化症・痴呆症などの各種変性疾患や専門疾患などを担当します。
CTやMRIなどの画像検査を始め、神経の機能を調べる神経生理検査や高次脳機能検査などの専門検査での評価・治療を行います。
特殊治療では、眼瞼痙攣・顔面痙攣・痙性斜頚へのボツリヌス局所療法も行っています。 脳卒中に対しては、当院では脳卒中ユニットによるチーム医療を特徴とし、脳神経外科との合同診療を行っています。
診療方針
・脳卒中
脳神経外科との合同チーム医療(脳卒中ユニット)を形成。年間200から250人、主に虚血性脳血管障害中心に担当。毎日24時間迅 速なる対応が可能としています。急性期脳血管障害の判定を行い、可能例には血栓溶解療法を始め、最適な治療方法を選択し加療を行います。
・超急性期加療
脳梗塞発症4.5時間以内の超急性期加療として当院では脳卒中学会ガイドラインに基づきt-PAを用いた加療を行っており、その症例 数は常に県内では上位に位置しています。
・ボツリヌス局所療法
眼瞼痙攣・顔面痙攣・痙性斜頚に対しての局所注射療法
短時間で、外来で可能。併行して頭蓋内画像検査、神経生理検査で評価を施行。年間50人から70人ほど施行しています。
研修医にも研修中に資格取得してもらっています。
・変性疾患
代表的なパーキンソン病で毎年、新規診断例が10-15人ほど見つかり、50-60例が通院加療中です。地域の医療機関と連携し在宅 医療も充実させ、必要例にはレスパイト入院も受け入れています。
・認知症
専門外来を設置し、病型診断、初期加療の開始を行い、在宅医療に向け地域医療機関と連携パスを作成中。
なお、基本的に外来・入院を問わずに、病状が安定した後にはかかりつけ医の医療機関へ逆紹介させていただきます。
主疾患治療プロトコール
①脳梗塞:三重脳卒中医療連携研究会の急性期基幹病院として登録され、統一連携パスを使用。
②眼瞼痙攣・顔面痙攣・痙性斜頚:ボツリヌス局所注射療法
③物忘れ外来:水曜日に専門外来、必要例に精査入院
④多発性硬化症へのインターフェロン導入コース
⑤γグロブリン大量療法(IVIg療法)
スタッフ紹介
鈴木 賢治(科部長)/スズキ ケンジ
・平成3年医学部卒業
・日本内科学会認定医・指導医
・日本神経学会専門医・指導医
・日本脳卒中学会専門医・指導医
・日本臨床神経生理学会専門医
・MMC臨床研修指導医
・ボツリヌス局所療法有資格者
古田 智之(医長)/フルタ トモユキ
・平成14年医学部卒業
・日本内科学会認定医・指導医、総合内科専門医・指導医
・日本神経学会専門医・指導医
・ボツリヌス局所療法有資格者
・日本臨床神経生理学会専門医
・MMC臨床研修指導医
掃部 俊貴 / カモン トシタカ
・平成26年医学部卒業