診療科のご案内

整形外科

はじめに

 隔日に定期検討会を開き、各患者さんごとに、原因、症状、経過、種々検査結果、そして治療法と予測される治療結果につきスタッフ全員で検討した上で、患者さんの希望を第一とし、可能な限りより侵襲が少なくかつ最も効果的な治療法を選択しています。

診療方針

・骨折
骨折の状態により種々最新の手術方法を積極的に採用し、早期社会復帰を目指しています。また、患者さんの希望によっては、治療効果に影響のない範囲で、保存的治療や外来での手術も行っています。
・変形性関節症
高齢化社会に伴い、変形性関節症は増加傾向にあります。当院では、専用の無菌室(クリーンルーム)での人工関節手術(年間70例)や人工関節を用いない骨切り術(年間5例)を中心に取り組んでおり、安定した治療成績を得ています。また、関節鏡視下手 術も低侵襲のため積極的に行っています。
・スポーツ外科
 膝の十字靭帯損傷、半月板損傷、反復性肩関節脱臼、足関節の靭帯損傷等に積極的に治療を行い、スポーツへの復帰に取り組んでおります。関節鏡視下および併用手術は年間265例、自家腱移植による靭帯形成術、関節授動術は、年間41例となっております。
・軟骨損傷
 軟骨損傷に対しては自家骨軟骨柱移植術やmicrofracture 法を積極的に行ってまいりましたが、平成25年8月に他施設に先がけ、保健医療での培養軟骨移植術の三重県唯一の施設認定を受け、再生医療を開始致しました。平成25年は3例となっております。これにより損傷の面積や深度に応じたそれぞれの患者さんに最適な治療法を選択することが可能になりました。

主疾患治療プロトコール

・人工股関節置換術:術後4~6週間にて退院
・人工膝関節置換術:術後3週間にて退院
・単顆置換型人工膝関節置換術:術後2週間にて退院
・大腿骨頸部骨折:術後2週間前後で地域連携クリニカルパスにて近隣病院へ転院
・半月板切除術:最短で3泊4日にて退院(6泊7日もあり)
・前十字靭帯再建術:術後2週間にて退院

その他(患者の皆様へ)

 第三次救急病院及び基幹病院として、あらゆる分野の整形外科的疾患の治療を行っておりますが、症状によってはより専門性の高い医療機関を紹介させていただいています。
 当科では、他院との病診連携に力を入れており、他院からの紹介も多く、紹介患者さん優先で診察を行っています。また、症状の落ち着いた方に関しましては、積極的に近隣の信頼できる整形外科の先生方にご紹介申し上げています。

軟骨の再生医療始めました

 「軟骨(なんこつ)」 とよく耳にしますが軟骨にはいくつかの種類があります。その中の1つである関節軟骨は、「硝子(しょうし)軟骨」という軟骨でできており、血行がないため一度損傷すると自己修復が行なわれず元に戻る事がないのが現実です。その為、ひどく軟骨を損傷すると活動性を落とさざるを得なかったり、早い時期から変形性関節症になってしまうことがあります。変形性関節症になるのを遅らせようと治療を行っても、最後は人工関節に置換せざるを得ない場合もありました。

 ところが、平成24年4月より整形外科領域では初めての再生医療となる「培養軟骨移植術」が、保険適応で行なえる事となりました。これは、自らの軟骨を少量採取し、工場で培養により増やしてから、自らの関節に移植するものです。しかしながら、新しい治療法である為実績が少なく、保険適応には数々の制限がかかっています。

 まず第一に、保険治療の適応は、「膝関節における外傷性軟骨欠損症及び離断性骨軟骨炎による4㎠以上の軟骨欠損部位への移植で、変形性膝関節症を除く」となっており、「軟骨を損傷してからあまり時間がたっておらず、まだ、変形性関節症になっていない方」が適応となります。

 第二に、治療する為には病院の施設認定が必要で、「関節軟骨修復術を含む骨切り術、関節鏡下靱帯再建術、半月板手術、人工膝関節置換術等の膝関節手術の実績等」を問われます。当院の整形外科は、これらをクリアしており、8月末に東海北陸地域では一番目に認定を受けました。すでに手術も行われており、先日「NHKのおはよう東海」でも取り上げられました。

 手術の流れとしては、まず関節鏡による診断の確定と手術適応の判断を行ないます。培養軟骨移植による治療が決定された場合、牛アレルギーが無いか4週間かけて検査を行ないます。これは培養には牛のコラーゲンを使用するためです。次に、関節鏡を用い膝から軟骨を0.4g採取します。採取した軟骨は、工場で4週間かけて培養し、その後、病院において軟骨欠損部への移植が行なわれます。     
 今後、症例数が増え安定した治療実績が確立されれば、治療の適応範囲も増えていくと思われます。スポーツで外傷を負ってから関節に水がたまるなど、軟骨損傷の不安のある方は、かかりつけ医でMRIなどの診断を受け、当院の整形外科へ来院いただきますようお願いいたします。

自家培養軟骨移植術に関しての当院ドクターのインタビュー(外部サイト)

スタッフ紹介

北尾 淳(科部長)/キタオ アツシ

・平成元年医学部卒業
・日本整形外科学会専門医
・日本リウマチ学会認定医
・日本整形外科学会リウマチ認定医
・日本整形外科学会スポーツ認定医

森本 剛司(医長)/モリモト タケシ

・平成3年医学部卒業
・日本整形外科学会専門医
・日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
・日本整形外科学会スポーツ認定医
・日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医

奥山 典孝(医長)/オクヤマ ノリタカ

・平成6年医学部卒業
・日本整形外科学会専門医

柿本 拓也/カキモト タクヤ

・平成21年医学部卒業
・日本整形外科学会専門医
・日本整形外科学会リウマチ認定医

矢田 祐基/ヤダ ユウキ

・平成22年医学部卒業
・日本整形外科学会専門医
・日本体育協会認定スポーツドクター

千賀 佳幸 \センガ ヨシユキ

・平成24年医学部卒業
・日本医師会認定健康スポーツ医

診療実績

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