診療科のご案内

脳神経外科・脳血管内治療科・脊椎脊髄外科

脳神経外科の診療方針

 頭部外傷、脳血管障害などの救急疾患に対する迅速な診断、治療はもちろんのこと、脳腫瘍や頚椎、腰椎の変性疾患(椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、後縦靭帯骨化症)を中心に治療を行っています。
 最近では、虚血性脳血管障害(脳梗塞)の患者に対する、t-PAの急性期静脈投与による治療や、血行再建術などの積極的な治療が増えてきています。また、専門外来として「脊椎・脊髄外来」を開いており、外傷も含めた脊椎、脊髄疾患の手術症例が増えています。
 地域医療に対しては、救急患者の積極的な受け入れのみならず、早期のリハビリテーション、早期の退院およびかかりつけ医師への紹介を心がけています。
 高齢者の方に対しても、<生活の質>の向上を目指して、積極的な手術治療をすすめております。脳卒中患者における地域連携クリニカルパスの運用開始により、急性期を経過した患者様のすみやかな回復期リハビリテーション施設への移行などをはかっています。

脳血管内治療科の診療方針

【はじめに】
脳血管内治療科は脳、頚部、脊髄の血管性疾患を血管の中からカテーテルを用いて治療する診療科です。血管内治療は通常、足の付け根の血管にシースと呼ばれるチューブを挿入し、その中を通して3mmのほどのガイディングカテーテル、さらにその中に1mm弱の非常に細いマイクロカテーテル通し、病変部に到達して治療をおこないます。そのため従来の開頭術などと比べ、低侵襲で治療をおこなうことが可能であり、患者さんの入院期間短縮や早期社会復帰などが可能です。

【主な対象疾患】
・脳動脈瘤
・内頚動脈狭窄症
・鎖骨下動脈狭窄症
・急性期脳梗塞(脳主幹動脈閉塞症)
・脳動静脈奇形
・硬膜動静脈瘻
その他にも髄膜腫などの術前腫瘍塞栓術、頭蓋内主幹動脈狭窄症などがあります。

【代表的な疾患の血管内治療】
・脳動脈瘤---瘤内コイル塞栓術
 動脈瘤内にプラチナコイルを留置することで動脈瘤の破裂を予防します。
 くも膜下出血の原因は8〜9割が破裂脳動脈瘤ですが、破裂脳動脈瘤に対しても血管内治療は有用であり、ISATやBRATといった世界的研究でも証明されています。治療成績向上や早期社会復帰に役立っています。
 未破裂脳動脈瘤に対しても低侵襲であることから広く普及し、安全な手術手技が確立されています。一般的には全身麻酔でおこないますが、局所麻酔でも可能なため、全身麻酔のリスクが高い患者さんでも治療可能です。手術時間は動脈瘤の大きさにもよりますが3時間程度で、約1週間で退院できます。
ただし、再発(コイルが圧縮され瘤内に血流が再開通してしまう)に関しては、開頭術に劣ります。特に大型のもの、動脈瘤頚部の広いものなどは再発リスクが高くなります。

・内頚動脈狭窄症---頚動脈ステント留置術
 心筋梗塞に対するカテーテルを用いた風船治療(経皮的冠動脈形成術)と同じ要領で、血管の中から風船(バルーン)付きのカテーテルを用いて狭窄部位を拡張し、そこにステントという金属でできた網目状の筒を留置する治療です。一般的には局所麻酔で2時間程度の治療です。足の付け根からカテーテルを挿入し、細くなった血管を風船で広げて、ステントを留置します。治療器具の発展とともに、治療成績も向上し、最近の研究では従来からの頚動脈内膜剥離術と比較してもほぼ同等の治療成績が期待できるようになってきました。ただし、非常にプラークが大きいものや血管の石灰化が高度なものなどは不向きです。

・急性期脳梗塞
 発症4.5時間以内の脳梗塞に対してはtPA静注による血栓溶解療法が有効ですが、脳梗塞の中でも心原性塞栓症などによる主幹動脈閉塞は血栓量が多く、tPA静注だけでは再開通が得られないことがあります。主幹動脈閉塞に対する血管内治療による血栓回収術の有効性は近年数多く報告され、tPA静注療法に引き続き血管内治療をおこなうことが全世界のスタンダードになりました。”Time is Brain"と言われるように一刻を争う治療ですので、当院では神経内科、救急科との共同治療体制が構築すでにされており、できるだけ迅速に治療を受けてもらうことができます。

 当科では患者さんにとって最も良い治療法の選択肢のひとつとして血管内治療を提供します。当院は低侵襲だけではなく、安全、確実な治療も目指しています。血管内治療と外科的治療のどちらが適しているかについては脳神経外科カンファレンスで検討し、個々の患者さんに対してテーラーメイドな治療が提供できることを目指しています。

脊椎脊髄外科の診療方針

【はじめに】
脊椎脊髄疾患、特に変性脊椎疾患は高齢者に多く、最近では高齢になっても高いADLを望む患者さんも多く、低侵襲の治療が必要とされています。当科が行う脊椎脊髄手術は手術用顕微鏡を駆使し、十分な除圧を安全に早く行い、その後、インスツルメンテーションを用いた脊柱の固定、再検を行い早期の社会復帰をめざすようにしています。

【代表的な変性疾患、椎間板障害】
頸椎症性脊髄症:巧緻運動障害、歩行障害など
頸椎症性神経根症:上肢の麻痺、上肢の耐え難い痛み(薬剤が無効)
腰椎椎間板ヘルニア:下肢の耐え難い痛み(薬剤が無効)
腰部脊柱管狭窄症:間欠性跛行、下肢痛、腰痛
上記のようなことで困っている患者さんが手術適応となります。

【当科における種々の手術法】
※画像については、画面下部の「診療実績」⇒「当科における種々の手術法」をご覧ください。

A.頸椎症に対する頸椎前方除圧固定術
  約3cmの前頸部切開
  シリンダーケージを用いた除圧固定術です
  術後、6時間で端座位、飲水可能、翌日より歩行開始

B.頸椎症に対する頸椎椎弓形成術
  筋層構築的棘突起椎弓形成術という、後頸部の筋組織にダメージを与えない方法による頸部脊柱管拡大術です。
  術後、6時間で端座位、飲水可能、翌日より歩行開始

C.腰部脊柱管狭窄症に対する脊柱管拡大術(開窓術)
  傍脊柱筋組織にダメージを与えない棘突起縦割による約13mmのスペースからの除圧です。

D.腰椎すべり症に対する腰椎後方椎間固定術(PLIF、TLIF)
  シリンダーケージを用いた椎間固定術に、ペディクルスクリュー固定術を加えた手術です。早期の社会復帰を可能にしました。腰椎手術はいずれも翌日より歩行開始。
  最近では、より侵襲の少ない経皮的スクリュー固定術も行っています。

E.その他
  頭蓋内同様に、脊椎脊髄にも、変性疾患、椎間板障害だけでなく、腫瘍、血管障害、奇形などがあり、脊椎脊髄に低侵襲な方法を用い加療しています。

スタッフ紹介

亀井 裕介(脳神経外科部長兼脊椎脊髄外科部長)/カメイ ユウスケ

・平成3年医学部卒業
・日本脳神経外科学会専門医・指導医
・日本脊髄外科学会認定医
・日本体育協会スポーツドクター
・日本脳卒中外科学会技術指導員

梅田 靖之(脳血管内治療科部長)/ウメダ ヤスユキ

・平成12年医学部卒業
・日本脳神経外科学会専門医・指導医
・日本脳神経血管内治療学会専門医

深澤 恵児(医長)/フカザワ ケイジ

・平成14年医学部卒業
・日本脳神経外科学会専門医・指導医
・日本脳卒中学会専門医

池澤 宗成 イケザワ ムネナリ

・平成27年医学部卒業

田代 晴彦(救命救急センター長)/タシロ ハルヒコ

・昭和56年医学部卒業
・日本脳神経外科学会専門医

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